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秋の養生
「秋の養生」が、今回のテーマです。
ここ数日は、朝晩の暑さが少しやわらいだ感がありますね。
夕方以降になると虫の音も聞こえてきて、少しずつ秋の気配といったところでしょうか。
しかし、季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもあります。
「養生」(ようじょう)とは?
そもそも、「養生」とはなんでしょう?
辞書によると次のように説明されています。
「衛生をまもり健康の増進に心がけること。また、病気をなおすように努めること。」
(Google辞書より)
また、建築現場などで使われる「養生テープ」には、破損や汚れから保護する役割があります。
つまり、養生とは「(体を)大切にしてあげる」ことだと考えるとわかりやすいですね。
秋の養生について
古典における秋の養生
中国の古典医学書『素問(そもん)』には、秋の過ごし方について次のように書かれています。
・早寝早起きを心がける(鶏と一緒に起床する、とあります!)
・心を安らかに保つ
・肺を傷つけないように気をつける
・これらに気をつけないと、冬になってお腹を悪くする
とあります。
秋の養生その①~乾燥と冷えに注意~
秋は空気が乾燥し、冷え始める時期です。
上記の『素問』でも、乾燥した空気で肺を傷つけないようにと忠告しているわけです。
薄着をやめ、肌の露出は控えめに。
肺を潤す季節の果物(柿、梨、ブドウなど)を、少量食事に取り入れるのもオススメです。
秋の養生その②~活発に動きすぎない~
秋は「収穫」「収斂(しゅうれん)」の季節とされています。
※「収斂」…集め、引き締めること
東洋医学的な考えでは、夏の間に活発に活動し養った「気」を、体の中に収めて冬への備えをする季節が秋。
なので、この時期はあまり活発に動きすぎないことが大切とされています。
秋の養生その③~旬の食べ物を取り入れる~
どの季節にも当てはまることですが、旬の食べ物を食べるのが養生の基本です。
・魚介…サンマ、サケ、サバなど
・野菜…ゴボウ、イモ類、キノコ類など
・果物…柿、梨、ブドウなど(ただし食べ過ぎは体を冷やすので注意)
また、薬膳の考え方では白い食べ物は肺を潤すとされています。
代表的な秋の薬膳は、レンコンや百合根、豚肉、牡蠣、牛乳、豆乳などです。
秋の養生まとめ
・早寝早起きを心がける
・心を安らかに保ち、くよくよしない
・乾燥と冷えに気をつける
・あまり活発に動きすぎない
・旬の食べ物を取り入れる
秋は厳しい冬への準備の季節。
この時期にしっかり体をいたわって、やがて来る冬に備えましょう
養生と鍼灸
江戸時代に貝原益軒(かいばらえきけん)という人が書いた、『養生訓』という本があります。
これは、その名の通り養生についてまとめた、江戸時代の健康書です。
その中にも、鍼と灸について書かれた項目があります。
当時の人たちにとって、鍼灸が養生のひとつとして親しまれていたことがわかります。
ちなみに、この『養生訓』は現代でも通用する健康法が載っていて、とても面白い本です。
当院の本棚にも現代語訳の読みやすいものが置いてありますので、興味のある方は手に取ってみてください。
鍼灸師としての立場から見ても、鍼灸は「体を大切にしてあげる」という立派な養生。
しかも、季節に関わらず、一年を通してできる養」です。
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