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シンスプリント
「シンスプリント」が、今回のテーマです。
新しい年が始まって、「今年こそジョギングを始めよう」と思っている人もいるかもしれませんね。
そんな人に気をつけてほしいのが、このシンスプリントです。
目次
シンスプリントとは?
「脛骨(けいこつ)過労性骨膜炎」とも言います。
脛(すね)の内側にある「脛骨」という骨に付着する筋肉群の負荷によって、骨膜に損傷や炎症が起こっている状態です。
脛骨の下1/3に痛みが生じることが多いです。
10代で好発することから「成長痛」のひとつにも挙げられます。
また、男女比では女性の方が発症しやすい傾向にあります。
シンスプリントの症状は?
走る、ジャンプするなどの動作をしたときに、脛に痛みが生じます。
また、脛の内側を指で押さえると圧痛があることが多く、熱感や腫れを伴う場合もあります。
初期は、運動のしはじめに痛みが生じ、動いているうちに軽減します。
症状が進むと、運動中や運動後、安静時にも痛みが出るようになります。
原因とリスク因子
主にスポーツによる使い過ぎ(オーバーユース)です。
長距離走や、バスケットボールやテニス、サッカーのようなダッシュと切り返しを繰り返すスポーツで好発します。
また、リスク因子として、以下のようなものが挙げられます。
足のアーチの崩れ
ヒトの足底は、ゆるやかなアーチを描いており、体重を支え、着地の衝撃をやわらげています。
このアーチが何らかの原因で崩れると、シンスプリント発症のリスクが高まります。
アーチの崩れには、主に「扁平足」「回内足」があります。
扁平足
いわゆる「土踏まず」の部分がなくなる、あるいは低くなった状態です。
扁平足の状態だと着地時の衝撃をうまく吸収できず、シンスプリントになりやすくなります。
回内足
かかとの骨が内側に倒れた状態です。
後ろから見ると、足首が「く」の字型に曲っています。
原因としては、足首の柔軟性の低下、ふくらはぎの筋肉の過緊張、大きすぎる靴などがあります。
筋力や柔軟性の不足・低下
臀部や大腿部(太もも)の筋力が不足・低下すると、体重を支え切れず下肢への負担が大きくなります。
また、脛やふくらはぎの筋肉が硬い人、また足首の柔軟性が低い人も発症のリスクが高まります。
脛やふくらはぎのストレッチを念入りに行うようにしましょう。
不適切なシューズ
運動時のシューズの選択は重要です。
例えば、ジョギングを始めようとする人が、「とりあえずスニーカーでいいや」というのは大間違い。
一般的なスニーカーとランニングシューズでは、足への衝撃をやわらげるクッション性能が決定的に違います。
用途に合ったシューズを選ぶようにしましょう。
また、サイズの合わない靴を履き続けると、上記の扁平足や回内足の原因にもなります。
体重の増加
急激な体重の増加も、発症リスクとなります。
疲労骨折との鑑別
シンスプリントと鑑別が必要なのが「疲労骨折」です。
シンスプリントは、痛みの出る範囲が比較的広いという特徴があります。
対して、疲労骨折はピンポイントで痛みが出ます。
また、両足に症状が出る場合は、シンスプリントの可能性が高いです。
しかし、これらはあくまでも目安であり、はっきりとした鑑別にはレントゲンまたはMRIによる検査が必要です。
初期の場合はレントゲンでも所見が見られず、鑑別が困難なこともあります。
症状が出た場合は、まず整形外科を受診し検査を受けるようにしましょう。
初期のシンスプリントであれば、運動を継続しながら治療が可能な場合があります。
疲労骨折の場合は、基本的に運動は中止となります。
シンスプリントと鍼灸・マッサージ
鍼灸院には、シンスプリントでお悩みの方もいらっしゃいます。
特に多いのは、部活動などスポーツを頑張っている学生さんや市民ランナーの方。
脛やふくらはぎ、大腿部などの筋肉を鍼やマッサージで緩めていくことで症状の軽減を目指します。
シンスプリントのお悩みは、名古屋市西区の鍼灸院「Evergreen」へ。
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