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起立性調節障害
「起立性調節障害」が、今回のテーマです。
聞きなじみのない病名かもしれませんが、学童期~思春期の子供に多くみられる症状です。
起立性調節障害とは?
OD(Orthostatic Dysregulation)と略されることもあります。
小学校高学年~中高生に多く見られ、立ち上がった時に、めまい、頭痛、動悸、失神などの症状が現れます。
そのため、朝起きられず、不登校につながることも。
小学生の約5%、中学生の約10%に見られ、不登校の約3割がこの起立性調節障害を発症しているといわれます。
起立性調節障害の原因は?
この病気は、自律神経機能不全のひとつです。
自律神経機能の低下により、循環器系の調整が上手くいかなくなることが原因です。
そのため、血圧が低下、脳への血流が不足することで、めまいや失神などが起こります。
好発年齢は第二次性徴とも重なり、体に大きな変化が起こる時期でもあります。
体だけでなく心も大きく変化するこの時期に、自律神経機能不全が起こりやすいと考えられます。
また、ストレスも大きく関与し、真面目で気をつかうタイプの子供がなりやすいともいわれています。
大切なのは周囲の理解
「朝、起きられない」というと、周囲はつい「怠けている」と思ってしまいがちです。
しかし、起立性調節障害はれっきとした病気です。
しかも、自律神経の機能不全のため、本人のやる気でどうにかなるものではないのです。
そこを理解せずに、「早く起きなさい」「怠けているだけ」と叱責することで、親子関係の悪化にもつながる場合も。
検査は病院でできるので、気になる症状が現れたら、病院で相談するのがおすすめです。
原因を知ることで、本人や家族の精神的なストレスもいくらか緩和されることもあります。
また、学校の先生への説明と理解を求めることも重要です。
本人だけでなく、家族や学校の理解と協力を得て、一緒に立ち向かうべき病気といえます。
起立性調節障害の改善のためにできること
立ち上がるときはゆっくり
座位や臥位(寝転がった状態)から立ち上がる時は、ゆっくり立ち上がるようにします。
頭をうつむき加減にしたまま立ち上がり、最後に頭を上げるようにします。
また、長時間同じ姿勢で立ち続けることを避けるようにします。
同じ姿勢で立つ時は、こまめに足をクロスしたり足踏みしたりしましょう。
水分と塩分をしっかり摂る
起立性調節障害の人は血液量が減少しているので水分をしっかり摂る必要があります。
また、血圧を上げるために、塩分もしっかり摂りましょう。
水分は一日2リットル、塩分は10グラムを目安に摂るようにします。
日中は横にならない
日中に横になると、さらに起立しづらくなるという悪循環を生んでしまいます。
立ち上がることが難しい時も、なるべく座った姿勢を保持するようにします。
また、一日30分程度のウォーキングをして、筋力低下を防ぐようにします。
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