BLOG
春の養生
「春の養生」が、今回のテーマです。
「立春」を過ぎ、暦の上では春。
とはいえ、まだまだ寒い日が続きますね。
寒い冬を耐えて待ち望む春ですが、体調を崩しやすい時季でもあります。
春の養生その①~軽く体を動かす~
中国の古典医学書『素問(そもん)』には、春は「発陳(はっちん)」の季節と書かれています。
発陳とは「発生」と同じ意味で、色々なものが芽吹く季節ということです。
ただ、良いものばかりではなく、悪いものも芽吹いてしまいます。
冬の間眠っていた持病やアレルギーが、現れる季節でもあるのです。
『素問』には、つづけてこう書かれています。
・夜更かしはほどほどに、朝は早く起き、庭を歩く
・髪はゆるくほぐして、体をのびのびと動かす
冬の間にぎゅうぎゅうに着込んでいた服も、春になるとすこし軽いものになりますね。
しめつけから体が解放される季節です。
朝は早めに起きて、散歩やストレッチなど軽めの運動をしましょう。
春の養生その②~ストレスから体を守る~
上記のことを守らないと「肝(※)が傷つく」と、『素問』には書かれています。
※…東洋医学では、文字通り「肝臓」の意味と、「肝」という概念の両方を指します。
東洋医学では肝は精神の働きと深く関わると考えます。
肝が傷つくと、イライラ、不安、不眠などの症状として現れます。
つまり、現代でいうところの自律神経の症状です。
(「自律神経の乱れ」の記事も参考にしてください → こちらをクリック!)
昔から春は「木の芽時」といって、メンタル面の不調を訴える人が多い時季でもあります。
なるべくストレスを遠ざけることが大切です。
春の養生その③~春に摂りたい食べ物~
酸味のある食べ物
春に食べるとよいとされるのは「酸味」のある食べ物です。
酸味のある食べ物は、肝の働きを整えるとされています。
梅干しや酢の物、柑橘系の果物などがその例です。
苦味のある食べ物
また、春は「苦味」のある食べ物も良いとされています。
たらの芽、ふきのとう、菜の花などの春が旬の野菜には、苦味やえぐみのあるものが多いですね。
これは、植物性アルカノイドやポリフェノールによるもので、老廃物を排出する手助けをしてくれます。
春の養生まとめ
・春は「発陳」の季節、持病やアレルギーが現れるので注意
・早起きして軽めの運動で体を動かす
・ストレスから身を守る
・酸味や苦味のある食べ物を摂る
春は、新しいことに挑戦する意欲も湧いてくる季節。
しっかり体を整えて、冬の間にため込んでいたエネルギーを開放して有効に使いましょう。
名古屋市西区の鍼灸院「Evergreen」
はり・きゅう・マッサージ治療院 Evergreen〈エバーグリーン〉
名古屋市西区・中村区で鍼灸院、マッサージ、整体の治療院をお探しなら
名鉄栄生駅から徒歩1分、名古屋駅、東枇杷島、西枇杷島、小田井エリアからもアクセス良好
ご予約は → こちらをクリック!