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養生・コラム
2023/02/06

春の養生

春の養生

春の養生」が、今回のテーマです。

「立春」を過ぎ、暦の上では春。

とはいえ、まだまだ寒い日が続きますね。

寒い冬を耐えて待ち望む春ですが、体調を崩しやすい時季でもあります。

 

 

春の養生その①~軽く体を動かす~

 

中国の古典医学書『素問(そもん)』には、春は「発陳(はっちん)」の季節と書かれています。

発陳とは「発生」と同じ意味で、色々なものが芽吹く季節ということです。

ただ、良いものばかりではなく、悪いものも芽吹いてしまいます。

冬の間眠っていた持病やアレルギーが、現れる季節でもあるのです

 

『素問』には、つづけてこう書かれています。

 

・夜更かしはほどほどに、朝は早く起き、庭を歩く

・髪はゆるくほぐして、体をのびのびと動かす

 

冬の間にぎゅうぎゅうに着込んでいた服も、春になるとすこし軽いものになりますね。

しめつけから体が解放される季節です。

朝は早めに起きて、散歩やストレッチなど軽めの運動をしましょう

 

 

春の養生その②~ストレスから体を守る~

 

上記のことを守らないと「肝(※)が傷つく」と、『素問』には書かれています。

※…東洋医学では、文字通り「肝臓」の意味と、「肝」という概念の両方を指します。

 

東洋医学では肝は精神の働きと深く関わると考えます。

肝が傷つくと、イライラ、不安、不眠などの症状として現れます

つまり、現代でいうところの自律神経の症状です。

(「自律神経の乱れ」の記事も参考にしてください → こちらをクリック!)

 

昔から春は「木の芽時」といって、メンタル面の不調を訴える人が多い時季でもあります。

なるべくストレスを遠ざけることが大切です。

 

 

春の養生その③~春に摂りたい食べ物~

 

酸味のある食べ物

 

春に食べるとよいとされるのは「酸味」のある食べ物です。

酸味のある食べ物は、肝の働きを整えるとされています。

梅干しや酢の物、柑橘系の果物などがその例です。

 

苦味のある食べ物

 

また、春は「苦味」のある食べ物も良いとされています。

たらの芽、ふきのとう、菜の花などの春が旬の野菜には、苦味やえぐみのあるものが多いですね。

これは、植物性アルカノイドやポリフェノールによるもので、老廃物を排出する手助けをしてくれます。

 

 

春の養生まとめ

 

・春は「発陳」の季節、持病やアレルギーが現れるので注意

・早起きして軽めの運動で体を動かす

・ストレスから身を守る

・酸味や苦味のある食べ物を摂る

 

春は、新しいことに挑戦する意欲も湧いてくる季節。

しっかり体を整えて、冬の間にため込んでいたエネルギーを開放して有効に使いましょう。

 

 

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