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冬の養生
今回のトピックは「冬の養生」です。
立冬(11月7日)を過ぎ、最低気温が10度を下回る日も出てきて、冬の足音が近づいてきた感じですね。
季節の変わり目に体調を崩さいようにしたいものです。
目次
冬の養生について
古典における冬の養生
中国の古典医学書『素問(そもん)』には、冬の過ごし方について以下のように書かれています。
・夜は早く寝て、朝はゆっくり起きる
・寒さに体をさらさず温かく保つ
・汗をかくなど体のエネルギーを使いすぎない
・これらを守らないと「腎」が傷つき、春に手足が萎えて冷える
冬の養生その①~エネルギーを蓄える、休む~
『素問』では、冬の三か月は「閉蔵(へいぞう)」の時期と言っています。
つまり、春に種をまき、夏に実り、秋に収穫したものを貯蔵するのが冬という季節。
体についても同じで、エネルギーを発散しすぎず貯め込む時期です。
というわけで、激しい運動で汗をかいたり、エネルギーを消耗するのは避けるのが吉。
運動は、ストレッチやウォーキングなどの軽めのものにしましょう。
冬の養生その②~寒気にさらさず、温める~
「夜は早く寝て、朝はゆっくり起きる」ちょっと不思議に思いませんでしたか?
じゃあ、ダラダラ寝ていてもOKなの?と。
そうではなく、日の出前の寒い時間から起きて活動するのはやめましょう、ということです。
肌の露出は避け、体を包んで温める。
そして、体を温める食べ物を取って内側からも温めてあげましょう。
お風呂もシャワーで済ますのではなく、肩まで浸かりましょう。
(お風呂の入り方は、「入浴で自律神経を整える」の記事も参考にしてください→こちらをクリック!)
冬の養生③~冬に摂りたい食べ物~
体を温める食材
黒い食材には体を温める作用があるとされています。
例)黒米、玄米、黒豆、黒ゴマ、黒砂糖、昆布やワカメなどの海藻類、黒酢など
また、ショウガやニンニク、唐辛子、タマネギなども体を温める作用があるのでオススメ。
滋養強壮の作用がある木の実、ナッツ類
例)くるみ、栗、松の実、カシューナッツなど
ただし、脂肪分が多いので食べすぎには注意。
「腎」を補う食べ物
上で挙げた黒い食材には「腎」を補う作用があるとされています。
そのほかにも豚肉、鴨肉、エビ、イカ、蓮根、百合根、きくらげ、しいたけなども「腎」を補うと言われています。
避けた方が良い食べ物
逆に、避けた方が良い食べ物は、ズバリ体を冷やすもの。
キュウリ、ナス、トマト、大根、セロリ、レタス、キャベツなどの野菜は体を冷やす作用があります。
冬は生野菜のサラダは控え、鍋や煮物、ポトフなど温かい状態で食べるのがオススメ。
また、バナナやマンゴー、パイナップルなどの南国の果物も体を冷やす作用があります。
他にも、飲み物で緑茶やコーヒーは体を冷やします。
冬場にオススメの飲み物は紅茶などの発酵茶や、ココア、温かい甘酒などです。
冬の養生まとめ
・冬はエネルギーを蓄える季節、活発に動きすぎない
・寒気に体をさらさず、温かくして過ごす
・体を温める食べ物や、「腎」を補う食べ物を摂る
寒さの厳しい冬は、やがてくる春のために体力を蓄える季節。
次の一年を健康で過ごすための準備を、この冬の間にしっかりしておきましょう。
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