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座りすぎ にご用心
「座りすぎ」による健康被害が、近年問題となっています。
先日も電話で次のような相談を受けました。
「会社の従業員がデスクワークの増加で不調(特に腰の痛み)を訴えているが、それも診てもらえるか?」という内容です。
もちろん、答えは「イエス」。
座りすぎな日本人
シドニー大学が行った調査によると、日本人の一日の平均座位時間は、420分(7時間)と世界トップ。
しかも、これは2011年の調査データです。
新型コロナの影響でテレワークが増えたり、外出機会が減った現在ではもっと長いかもしれませんね。
死亡リスクが高まる!?
ちょっと怖いお話をします。
京都府立医科大学の小山氏らの研究によると、座っている時間が長いほど死亡リスクが増加する、というデータが出ています。
小山氏らの研究結果によると
・日中の座位時間が2時間増えるごとに死亡リスクが15%増加する
・生活習慣病のある人は、死亡リスクがさらに増加する
(脂質異常症:18%、高血圧:20%、2型糖尿病:27%の死亡リスク増加)
・休日や余暇に運動をしても、死亡リスクの増加は帳消しにならない
とのこと。
思わず椅子から立ち上がりたくなりますね。
「立って歩く」を習慣づけよう
では、座りすぎ による健康被害にはどう対策したらよいでしょうか?
端的に言えば、「立って歩く」。
理想は「1日1時間の運動」を取り入れること。
しかし、スポーツジムに通ったり、毎日ジョギングしたりは難しいですよね。
では、日常生活のルーティンに運動を取り入れてみるのはいかがでしょう?
通勤・通学のルーティンには
・通勤、通学にスポーツサイクルを使用する
・帰りの電車を自宅最寄り駅の1~2駅前で降りて歩く
・わざと遠い駐車場に車を止めて歩く
デスクワークが多い方なら
・オフィスでのミーティングは立って行う
・30分に1度立ち上がり、フロアを一回りしてくる
・ランチタイムに仲の良い同僚とラジオ体操やストレッチ
自宅で過ごす時は
・お風呂上がりの15分はストレッチタイムに
・テレビのCM中は、立ってスクワットやヨガのポーズ
・歯磨きしながらスクワットとカーフレイズ
などはいかがでしょうか?
座りすぎ と鍼灸
では、鍼灸院への座りすぎによる不調の相談は何が多いのでしょうか?
それは、肩こりや腰痛がダントツ。
座位時間が長いことで血行不良と代謝低下を引き起こします。
血行不良を起こした筋肉は固くなり、こりや痛みなどの不調となって現れます。
「梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)」と言って、足にしびれや痛みが生じる疾患を引き起こすことも。
また、座りすぎ の生活は自律神経にもよくないと言われています。
血行不良、こり・痛み、自律神経の乱れは、どれもはり・きゅう・指圧マッサージ治療の得意分野です。
(「自律神経の乱れ」の記事もご参照ください→ こちらをクリック!)
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