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脱力のススメ
「脱力のススメ」が、今回のテーマです
鍼灸院に来院される患者さんで多いのが、常に体に力が入ってしまっている方。
つまり、脱力できない方です。
特に、自律神経症状でお悩みの方に、この傾向は多く見られます。
脱力できないことによる弊害
まず、体に力が入ってしまっていると、どんな弊害があるのでしょうか?
体のこり・痛み
これは想像しやすいと思います。
首や肩、背中などがこり固まり、ひどくなると痛みとなって現れます。
また、歯に力が入って食いしばってしまっていると、顎の痛みや頭痛の原因にもなります。
(「食いしばりについて」の記事も参考にしてください→こちらをクリック!)
呼吸が浅くなる
体に力が入った状態だと、胸郭(肺や心臓を囲む部分)や横隔膜を十分に動かすことができません。
すると、肺を十分に膨らますことができず呼吸が浅くなり、息苦しさや胸苦しさといった症状となって現れます。
睡眠が浅くなる
首肩や背中がこわばっていると、睡眠が浅くなってしまいます。
夜中に目が覚める、睡眠時間のわりに疲れが取れないなどの不調が現れます。
自律神経症状
体に力が入っている=交感神経優位の状態です。
交感神経優位というのは、車で言うとアクセルを踏みっぱなしの状態。
(詳しくは「自律神経の乱れ」の記事も参照ください→こちらをクリック!)
その状態がずっと続くと、自律神経のバランスが崩れ、様々な不調を引き起こします、
脱力できない原因は?
その多くはストレスが原因と考えられます。
ヒトは、強いストレスにさらされると交感神経優位、すなわち緊張状態となります。
日常的に体の力が抜けない人は、ストレス状態が長く続き体の癖になってしまっていると言えます。
ですから、まずは自分がさらされているストレスは何か、を知ることが重要です。
そして、なるべくそのストレスから離れられる環境に身を置く様にしましょう。
脱力の練習「スワイショウ」
とは言え、なかなかストレスから離れられる環境を作ることが難しい場合もありますよね。
そこで、脱力のトレーニングに最適な「スワイショウ」というエクササイズをご紹介します。
スワイショウとは?
中国の健康法「気功法」の一種です。
気功というと「なんか怪しいかも?」と思われる方もいるかもしれませんね。
しかし、ここではあくまで「脱力の練習」のエクササイズとしてのご紹介なので、ご安心を。
その① 前後のスワイショウ
① 足は肩幅に開き、股関節と膝を緩めゆったりとした姿勢を取る。
② その状態で両腕を前に上げる(肩の高さくらい)
③ 両腕の力を抜いて自然に下ろし、そのまま後ろに振る。
②→③を繰り返し、振り子のように腕を前後に振る。
ポイントは、腕を振ろうとするのではなく、腕の重みを利用すること。
また、呼吸も楽に、ゆったりと何も考えずに振るのがポイントです。
1分間(50回程度)行います。
その② 左右にひねるスワイショウ
① 足は肩幅に開き、股関節と膝を緩めゆったりとした姿勢を取る。
② その状態から股関節を左にひねり、腕を自然に振り回す。
③ 股関節を右にひねり、腕を自然に振り回す。
②→③を繰り返し、腕を左右に振り回す。
こちらもポイントは腕を振り回そうとするのではなく、股関節のひねりを利用すること。
腕は後からついてくる感じです。
でんでん太鼓の動きをイメージして、腕を体幹に巻き付けるように振り回しましょう。
1分間(左右に25回ずつ程度)行います。
※めまい、メニエールの症状がある方は、左右にひねるスワイショウはやらないでください。
体がタコのようにフニャフニャになっているのをイメージしながらやりましょう。
また、スワイショウは一定のリズムで動く「リズム運動」なので、「セロトニン」というホルモンの分泌を促します。
セロトニンは、「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神を安定させ自律神経のバランスを整える働きがあります。
加えて、セロトニンは太陽(特に午前中)の光を浴びることでも分泌が促されます。
ですから、お庭などで陽の光を浴びながらスワイショウをするのもオススメです。
自律神経の乱れのお悩みは、名古屋市西区の鍼灸院「Evergreen」へ。
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